塞翁が馬
こんにちは、らっくの豊川です。
先日、YouTubeをみているときに、たまたま出てきたある動画をみました。
その動画は、iPS細胞の発見によってノーベル賞を受賞した、京都大学の山中伸弥教授が出ている動画で、昨年度の近畿大学の卒業式でのスピーチ動画でした。
その15分ほどのスピーチで、山中教授は「塞翁が馬」というお話をされていました。
まず、初めに、「塞翁が馬」という中国のことわざの由来、意味について説明されます。
中国のある村での出来事により、良いこと、悪いことが起こっても、それぞれに一喜一憂するのではなく、「良いことが起こったときは、次に何か悪いことが起こるかもしれない」「悪いことが起これば、次に何か良いことが起こるかもしれない」と、どっしりと構えて考えるべきである、といった内容です。
それから、山中教授ご自身の「塞翁が馬」のお話をされます。
医学部を卒業された後、大阪のとても立派な病院で働けることになり、「とても良い環境だ」と思っていたところ、待っていたのは、鬼よりも恐い上司で、2年間怒られっぱなしの毎日。手術もなかなかうまくできない上に、しかもその間に最愛のお父さまを亡くされたそうです。
そうして医師として完全に自信を失くされ、臨床医をやめて研究者の道に進まれます。
アメリカに渡り、自分の天職と思えるほど、順調に研究者としての道を歩まれていました。しかし、日本に帰ってきた後、アメリカと日本の研究環境の違いによって、再び自信をなくし、研究者をやめて、もう一度病院で働く臨床医に戻ろうと考えられます。
研究者から臨床医に戻る踏ん切りをつけるため、大阪市内のとある土地を買って、そこに家を建てようとし、不動産屋に手付金を支払った後、契約を交わすその日の朝に、お母さまから電話がかかってきました。
電話で、「昨日、お父さんが夢枕に立って、伸弥に研究者に思いとどまるように言え」と言われたといいます。
「何を言いだすんや」と思いながらも、不動産屋に契約を待ってもらうように言ったところ、その日の夕方にその土地が他の人に売れたと言われ、父親、母親を恨んだといいます。
そこで、もう一度、研究の道を続けたところ、その6年後にiPS細胞に出会い、結果としてノーベル賞を受賞されました。
「ノーベル賞をもらったのはもちろん嬉しかったけど、これも『塞翁が馬』です」と言われます。
ノーベル賞を受賞したことで、悪いことも起こり、受賞後の3年間で2回の謝罪会見をしたそうです。
だから、これから社会に出て、良いこと、悪いことが起こっても、一喜一憂するのではなく、「塞翁が馬」の精神で頑張ってもらいたい、という言葉で締めくくられました。
私はこのスピーチを聞いて、感銘を受けました。
確かに、仕事でもプライベートでも何事もなく、ずっと調子の良い人生を歩んでいる人なんていないでしょう。
山中教授でさえも、思いもかけない道のりで、画期的なiPS細胞を発見され、ノーベル賞を受賞されました。
「塞翁が馬」
調子が良いときも、悪いときも、この言葉を忘れずにいたいと思います。
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