言動の正否が証明されるのには時間がかかる
こんにちは、らっくの豊川です。
突然ですが、「杉原千畝(ちうね)」という人物をご存知でしょうか。
ご存知ない方もおられると思いますので、簡単にご紹介します。
杉原千畝さんは、1900年(明治33年)に生まれ、大正時代に外交官になられ、特に対ロシアとの交渉に大きな成果をあげられました。
その後、第二次世界大戦のさなかに、リトアニアの日本領事館に赴任し、そこでナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人に対して、外務省の命令に背き、独自の判断によってビザを発給し続け、約6000人もの方たちの命を救いました。
しかし、戦後、帰国した杉原さんは、命に背き、勝手な判断によってビザを発給したことにより外務省から辞職勧告され、退職。その後は、不遇な暮らしが続き、86歳のときにお亡くなりになりました。
杉原さんが多くのユダヤ人を救ったことは、戦後数十年経って、ユダヤ人の国、イスラエルはもちろん、リトアニア、そして、ここ日本でもようやく多くの人に知られるようになりました。
戦後すぐは、省の命令に従わなかった不届き者という扱いを受けた(であろう)と思うのですが、もちろん今では「6000人もの命を救った素晴らしい人」と称えられます。
この話を聞いたときに思ったことが2つあります。
1つは、言動の正否は史実によって証明される、と思いました。
どういうことか言いますと、杉原さんのしたことも、ドイツが負けて、戦争が終わり、世界が平和になったからこそ、そのことが正しかったと、証明されたと思うんです。
同じように思うのは、過去から脱原発、反原発を訴えてた人たちがいたと思いますが、国全体として「原発をなくそう」なんていう動きはこれっぽっちもなかったはずなんです。
東日本大震災が起こるまでは。
もし、あの震災が起こらなかったら、何事もなく普通に今でも原子力による発電を続けていたはずで、震災が起こったことによって初めて、「反原発の主張も正しかった」ということが多くの人に認められたのだと思います。
これも、要するに、史実、歴史によって、言動が証明された、左右された例ではないかと思いました。
もう1つは、何かが証明されるのには時間がかかる、ということです。
杉原さんのこともそうですが、何かの正否が判断されるのには時間がかかるな、と思いました。
これは、歴史的なこともそうですが、個人個人に関することでもそうじゃないかと思うのです。
5年、10年、また20年経ってみて、ようやく「あっ、学生時代にやってたあのことは間違いじゃなかったな」「社会人のはじめの頃にしていたあれは間違いやったな」と気づくときがくると思うのです。
ですので、今していることも、今この時点では「これが正しい」と思ってもちろんやっているはずですが、それが正しいのか間違っているのかは、数年後にならないとわからないことだなぁと思いました。
杉原さんの話を知って、そういうことを感じました。
自分が今していることが正しいことなのかどうかは、今はわかりませんが、「正しいはず」と信じて、無我夢中で取り組むしかないのだと思います。
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