知られざる腎臓のはたらき
こんにちは、らっくの豊川です。
先日NHKで放送された、『NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク 第1集 腎臓が寿命を決める』という番組をみました。
iPS細胞の山中伸弥教授とタモリ氏が司会され、人体について今月から3月まで月に1度放送される全8集の大型ドキュメンタリー番組です。
第1集となる今月のテーマは「腎臓」でした。
まず、腎臓の位置をご存じですか?
これは前からみた図になりますが、腎臓は肋骨の下部3本の骨のあたりから少し肋骨の下に飛び出したところに位置しており、左右2つあります。大きさは、握りこぶし程度あります。
横からみると、こんな感じです。
ちょうど背骨の前あたりにあります。
そんな腎臓ですが、番組をみるまでは、腎臓のはたらきはおしっこをつくっているところで、水分調節をする役割がある、というイメージしかありませんでしたが、番組をみて腎臓の意外なはたらきを知ることができました。
番組の内容を少しかいつまんでご紹介します。
まず、腎臓のはたらきの前に、全8集にわたるこの番組の趣旨として、人体のネットワークがこれまでの考え方と異なるということが強調されています。
どういうことかといいますと、これまでは脳を拠点にして、脳から各臓器に「こうしなさい」という指令がいくことで、各臓器がはたらいていると考えられてきましたが、脳を拠点にするのではなく、脳を含むすべての臓器が並列にならんで、脳を介すことなく各臓器どうしがメッセージを送りあって、各臓器が機能をはたしている、という考えが基本となっています。
<腎臓のはたらき>
①血液中の酸素量を調節する
我々は、空気中の酸素を血液によって全身に流しますが、たとえば高い山などの高地で、酸素がうすいところに行くと、血中の酸素量が低下します。
そのとき、腎臓が骨に対して、「酸素がほしい」というメッセージ物質を送ることで、骨が赤血球を増産し、血中酸素濃度をあげるという仕組みになっています。
ちなみに、高地以外の日常においてもこのはたらきは常時なされているそうです。
②血圧をコントロールする
腎臓から血液におくる「血圧を上げよう」というメッセージ物質の量を常に変化させることで、血圧を絶妙にコントロールしています。
高血圧の人は、腎臓から送られるこのメッセージ物質の量が多すぎることが問題だそうです。
③血液に必要な成分量を調節する
人体には、酸素以外にも、塩分、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど、欠かすことができない成分が数多く存在しますが、それらの量は血中に多すぎても、また少なすぎてもいけません。
腎臓は、他の臓器からメッセージをうけて、足りない成分を多く、余分な成分を少なく血液におくるという、成分調節のはたらきをしています。
おしっこの元となる原尿は毎日180リットルあるといわれ、その180リットルの原尿の中から昼夜必要な成分と不要な成分にわけ、必要なものを血液にもどし、不要なものを尿として排出しています。その不要となった尿は、原尿のうちのたったの1%だそうです。
腎臓、かなり優秀ですね。
さすが、8集あるNHKスペシャル特集の第1集に選ばれるだけあります。
現に、心臓からおくられる血液の約4分の1が腎臓に送られ、「血液の管理者」「体の中のネットワークの要」と、山中教授は評していました。
これから3月まで続くこの人体特集ですが、またその中で良いと思ったら内容をシェアしていきたいと思います。
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